胃痛・腹痛

胃痛・腹痛
監修者 根本 陽介

監修者
根本 陽介

資格

その胃痛、放置していませんか?
消化器内科医が教える「受診の目安」と「胃カメラの重要性」

胃の痛みは、体からの具体的なサインです

日常的に「胃が痛い」「胃がもたれる」と感じている方は非常に多いですが、その多くが「いつものことだから」「市販薬で収まるから」と、専門的な検査を後回しにされています。

しかし、内科医の視点から申し上げますと、胃痛は単なる「疲れ」や「食べすぎ」だけではなく、胃粘膜の損傷や、時には命に関わる重篤な疾患の初期症状であるケースが多々あります。

本記事では、消化器内科の専門医として、どのような痛みに注意すべきか、そしてなぜ定期的な胃内視鏡検査(胃カメラ)が必要なのかを、医学的な観点から詳しく解説します

痛みの種類と、考えられる主な疾患

診察室で患者様にお伺いする「痛みの特徴」から推測される疾患は、大きく分けて以下の3つに分類されます。

■ 鋭い痛み・刺すような痛み(急性胃粘膜病変・胃潰瘍)

胃酸の分泌が過剰になり、胃を保護する粘膜とのバランスが崩れることで発生します。

  • 原因: 過度な飲酒、精神的ストレス、鎮痛剤(ロキソニン等のNSAIDs)の常用。
  • リスク: 放置すると潰瘍が深くなり、胃壁から出血したり(吐血・下血)、最悪の場合は胃に穴が開く(穿孔)ことがあります。

■ 空腹時の痛み・夜間の痛み(十二指腸潰瘍)

胃の出口付近にある「十二指腸」に炎症や潰瘍がある場合、胃酸が直接患部を刺激する空腹時に痛みが強くなる傾向があります。

  • 特徴: 食事をとると一時的に痛みが和らぐため、受診が遅れがちです。
  • リスク: 慢性化しやすく、治癒と再発を繰り返す中で十二指腸が狭くなり(狭窄)、食べ物の通りが悪くなることがあります。

■ 鈍い痛み・膨満感・早期満腹感(慢性胃炎・胃がん)

「なんとなく重い」「少し食べただけですぐにお腹がいっぱいになる」といった症状です。

  • 原因: ヘリコバクター・ピロリ菌の感染による慢性的な炎症(萎縮性胃炎)が主な原因です。
  • リスク: ここが最も重要です。 早期の胃がんは、激痛ではなく、こうした「なんとなくの違和感」から始まることが非常に多く、無症状の方もいらっしゃいます。
    症状が軽いからといって、病気が軽いとは限りません。

「みぞおちの痛み」に隠れた他臓器の疾患

「胃が痛い」と来院された患者様を診察した結果、実は胃以外の病気だったというケースは珍しくありません。
みぞおち周辺には多くの臓器が集まっているため、鑑別診断が極めて重要です。

  • 胆石・胆嚢炎: 右側の肋骨の下からみぞおちにかけての差し込むような痛み。
  • 膵炎(すいえん): みぞおちから背中にかけて突き抜けるような激しい痛み。
  • 心筋梗塞・狭心症: 胸の圧迫感とともに、みぞおちに痛みを感じることがあります。

これらの疾患は胃薬では改善せず、専門的な血液検査やエコー検査、CT検査などが必要になります。

なぜ「胃カメラ(内視鏡検査)」が必要なのか

現在、バリウム検査(透視検査)よりも内視鏡検査が推奨される理由は、その「圧倒的な診断精度」にあります。

内視鏡であれば、粘膜のわずかな色の変化や凹凸を直接観察でき、疑わしい部位があればその場で組織を採取(生検)して、がん細胞の有無を確認できます。また、ピロリ菌感染の有無を同時に診断することも可能です。

多くの胃疾患は、早期発見できれば低侵襲な内視鏡治療で完結します。
しかし、自覚症状が強くなってからでは、外科的な手術が必要になるケースが増えてしまいます。

当院における「苦痛の少ない内視鏡検査」への取り組み

「検査が辛いから受けたくない」という理由で、早期発見の機会を逃してほしくない。その思いから、当院では以下の医療体制を整えています。

  1. 鎮静剤を使用した検査:静脈からリラックスするお薬を投与し、意識がぼんやりした状態で検査を行います。多くの方が苦痛を感じることなく、短時間で検査を終えられます。
  2. 経鼻内視鏡(鼻からのカメラ)の導入:舌の付け根に触れないため、嘔吐反射(オエッとなる不快感)が極めて少ないのが特徴です。
  3. 高精度な観察システム:微細な血管や粘膜の構造を強調する「NBI(狭帯域光観察)」などの最新技術を用い、小さな病変の見落としを防ぎます。

さいごに

胃の症状は、体質や性格の問題ではなく、明確な「病気」の結果として現れます。
市販薬で一時的に症状を抑えることはできますが、それは根本的な解決にはなりません。

「いつもの痛み」の中に、取り返しのつかない病気が隠れていないか。
それをはっきりさせる唯一の方法が内視鏡検査です。

もし今、少しでも胃に違和感があるのなら、迷わずご相談ください。

検査の結果「何もなかった」のであれば、それが一番の安心材料になります。
私たちは、科学的根拠に基づいた診断と、患者様の負担を最小限に抑えた検査で、皆様の健康をサポートいたします。

大圃クリニックの

胃内視鏡検査(胃カメラ)

大圃クリニックの胃内視鏡検査(胃カメラ)

地域に寄り添い、79年。

専門医複数名在籍

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在籍

下館駅から徒歩4分駐車場完備

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土曜日12:30まで診療

土曜日
12:30まで診療

  • 日本消化器外科学会 認定医,日本外科学会 認定医,日本医師会 認定産業医,日本医師会 認定健康スポーツ医 大圃 弘

茨城県筑西市にある大圃クリニックは内視鏡検査20年以上で内科認定医・内視鏡専門医在籍。鎮静剤使用で眠っている間に終わるつらくない内視鏡検査を実施しております。

経鼻・経口両方の検査が可能で検査後すぐに帰宅、運転可能。下館駅北口から徒歩4分で駐車場15台完備。土曜日にも検査可能です。

0296-21-0123 [午前]9:30~12:30[午後]14:30~18:00 [休診日]木曜、土曜午後、日曜、祝日
記事の執筆・監修者プロフィール
大圃クリニック

医師

根本 陽介

高校生まで茨城県で育ち、県内の病院で内視鏡検査を中心に診療を行ってきました。
現在は消化器分野の診療を担当しています。 胃や大腸の症状をはじめ、幅広い消化器のお悩みに対応し、毎日内視鏡検査を行っております。

「少し気になる」「検査が不安」といった段階でも、安心して相談していただけるよう、丁寧でわかりやすい説明を心がけています。
地域の皆さまにとって、身近で頼れる存在を目指しています。

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