クローン病

クローン病
監修者 根本 陽介

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根本 陽介

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クローン病(CD)と共に歩む:知っておきたい基礎知識と、自分らしい未来を守るためのヒント

「最近、お腹の痛みや下痢が続いている」「しっかり食べているのに体重が減ってきた」……。

そんな体からのサインを感じて受診し、「クローン病(CD)」と診断されたとき、多くの方は「これから一生、普通の食事ができないの?」「仕事や学校、結婚はどうなるの?」と、言葉にできないほどの不安を抱えられます。

厚生労働省から「指定難病」とされているクローン病。確かに一生付き合っていく必要のある病気ではありますが、近年の医療の進歩は目覚ましく、今や「病気を適切にコントロールしながら、自分らしい人生を謳歌する」ことが当たり前にできる時代になっています。

今回は、クローン病の正体から、最新の治療、内部で起きている変化、そして前向きに過ごすための食事のコツまでを、患者様目線で詳しく解説します。

クローン病とはどんな病気? ── 「活動期」と「寛解期」の波を知る

クローン病は、口から肛門までの消化管のあらゆる場所に炎症や潰瘍が起こる病気です。

本来は外敵から体を守るはずの免疫システムが、何らかの原因で誤って自分の健康な腸の組織を攻撃してしまうことで起こると考えられています。

治療のゴールは「寛解(かんかい)」の維持

この病気の最大の特徴は、症状が強く出る「活動期」と、症状が落ち着く「寛解期」が交互にやってくることです。

現在の治療の最大の目標は、最新のお薬で炎症をしっかり抑え込み、「寛解」の状態を一日でも長く維持することにあります。一度寛解期に入れば、仕事や学業、スポーツ、旅行など、健康な人とほとんど変わらない日常生活を送ることが十分に可能です。

「食事」との付き合い方 ── ガマンしすぎず、賢く選ぶ知恵を

クローン病の患者様が最も切実に悩まれるのが「食事」です。「一生、味気ないものしか食べられない」と絶望する必要はありません。大切なのは、自分の腸の状態に合わせた「選び方」を知ることです。

  • 活動期(炎症がある時): 腸を休めるため、低脂肪・低食物繊維・高カロリーな食事(鶏ささみ、白身魚、豆腐、うどんなど)を基本にします。この時期は無理をせず、腸への優しさを優先しましょう。
  • 寛解期(落ち着いている時): 実は、多くのものを楽しむことができます。もちろん脂っこいものや刺激物には一定の注意が必要ですが、自分の体調に合わせた「自分だけの安心メニュー」を見つけていくことで、外食も十分に楽しめます。

「食べてはいけないもの」を数えてストレスを溜めるより、「これは食べても大丈夫だった」という成功体験を積み重ねていくことが、心穏やかに過ごすコツです。

劇的に進化した「最新の治療法」:2026年現在の新しい選択肢

ここ数年、クローン病の治療法は驚くべきスピードで進化しています。以前は治療が難しかったケースでも、新しいアプローチが可能になっています。

  • 生物学的製剤(バイオ製剤): 炎症の原因となる物質をピンポイントで抑えるお薬です。レミケードやヒュミラ、ステラーラなどに加え、2026年時点の最新の知見を含め、選択肢が大幅に広がっています。
  • 利便性の向上: 病院での点滴だけでなく、自宅で自分で注射できる自己注射製剤も増えています。通院による拘束時間が減り、仕事や学業との両立がしやすくなっています。

「今の治療であまり改善しない」と感じている方も、新しい薬に切り替えることで、より高いレベルの寛解(粘膜治癒)を目指せるようになっています。

定期的な検査が「未来の自由」を守る鍵

症状が落ち着いていても、腸の奥では静かに炎症が進んでいることがあります。これを放置してしまうと、腸が狭くなる「狭窄(きょうさく)」や、腸に通り道ができる「瘻孔(ろうこう)」などの合併症が起こり、将来的に手術が必要になることもあります。

それを防ぐ唯一の方法は、定期的な受診と内視鏡検査(大腸カメラ・胃カメラ)です。

「検査は苦しそうで不安」というお気持ちに寄り添い、当院では鎮静剤などを用いた苦痛の少ない検査体制を整えています。定期的なチェックは、将来の大掛かりな治療を避けるための、何よりの「お守り」だと考えてください。

最後に:病気はあなたの人生を止めるものではありません

クローン病は、確かに手間のかかる病気かもしれません。しかし、それはあなたの人生を止めるブレーキではありません。

病気を「敵」として排除しようとするのではなく、自分の体の特徴(個性)として正しく理解し、うまく付き合っていく。私たちはそのための「伴走者」でありたいと考えています。

あなたの「やりたいこと」を、私たちと一緒に守っていきましょう。 少しでも不安なこと、食事の悩み、仕事への影響など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

大圃クリニックの

消化器内科(胃腸科)

大圃クリニックの消化器内科(胃腸科)

地域に寄り添い、79年。

専門医複数名在籍

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下館駅から徒歩4分駐車場完備

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土曜日12:30まで診療

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  • 日本消化器外科学会 認定医,日本外科学会 認定医,日本医師会 認定産業医,日本医師会 認定健康スポーツ医 大圃 弘

茨城県筑西市にある大圃クリニックは、内科認定医・内視鏡専門医在籍。お腹の痛みが胃や腸に関連していると思われる場合や、内視鏡検査をご検討の方はお気軽にご相談ください。

下館駅北口から徒歩4分で駐車場20台完備。土曜日診療可能。

患者さんの症状に応じてX線検査、腹部超音波検査、内視鏡検査など適切な検査と最適な治療を提供しております。

0296-21-0123 [午前]9:30~12:30[午後]14:30~18:00 [休診日]木曜、土曜午後、日曜、祝日
記事の執筆・監修者プロフィール
大圃クリニック

医師

根本 陽介

高校生まで茨城県で育ち、県内の病院で内視鏡検査を中心に診療を行ってきました。
現在は消化器分野の診療を担当しています。 胃や大腸の症状をはじめ、幅広い消化器のお悩みに対応し、毎日内視鏡検査を行っております。

「少し気になる」「検査が不安」といった段階でも、安心して相談していただけるよう、丁寧でわかりやすい説明を心がけています。
地域の皆さまにとって、身近で頼れる存在を目指しています。

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