下痢

下痢
監修者 根本 陽介

監修者
根本 陽介

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下痢で病院を受診する目安と、市販薬・下痢止め使用時の注意点

「少しお腹を下したけれど、家で様子を見て大丈夫だろうか?」 日常的に起こりやすい症状だからこそ、受診のタイミングに迷われる方は少なくありません。

多くの場合、下痢は安静と水分補給で自然に軽快しますが、中には重篤な疾患のサインであったり、自己判断での服薬が病状を悪化させたりするケースが存在します。

本記事では、消化器内科の専門医の視点から、見逃してはいけない「危険なサイン」と、市販薬を使用する際のリスクについて詳しく解説します。

早期受診が必要な「危険なサイン」:医師が警戒する症状

下痢に伴って以下の症状がある場合、重症の感染症や腸管の炎症、あるいは外科的な処置が必要な疾患が疑われます。我慢せずに早めに医療機関を受診してください。

■ 激しい腹痛・痛みが強くなる場合

単なる「お腹のゴロゴロ」ではなく、刺すような鋭い痛みや、時間が経つごとに痛みの範囲が広がる、あるいは強くなる場合は注意が必要です。

腸閉塞(イレウス)や、腸に穴が開く穿孔(せんこう)、虫垂炎や憩室炎などの可能性も考慮しなければなりません。

■ 便の異常(血便・黒色便・粘血便)

便に鮮血が混じる、あるいは全体が赤黒い(タール便)場合は、腸管内での出血が疑われます。

細菌性腸炎(O-157など)潰瘍性大腸炎、あるいは大腸がんなど、視診と場合によっては大腸カメラでの検査が必要な状態です。

■ 38度以上の高熱を伴う

発熱を伴う下痢は、ウイルスや細菌による「感染性胃腸炎」の可能性が高まります。

特に高熱が出る場合は、細菌が血液中に入り込む「敗血症」のリスクもゼロではありません。

■ 脱水症状の兆候

「下痢くらいで」と過信してはいけないのが脱水です。

  • 尿の量が極端に少ない、色が濃い
  • 口の中や皮膚が異常に乾燥している
  • 立ちくらみや強い倦怠感がある

これらの症状は、体が水分と電解質を維持できていない危険な兆候です。

【世代別】特に注意が必要なリスク管理

下痢によるダメージは、年齢によって大きく異なります。

■ 高齢者の方:自覚なき脱水のリスク

高齢者はもともと体内の水分保持量が少なく、さらに「喉の渇き」を感じにくくなる傾向があります。

下痢によって短期間に大量の水分を失うと、急激に血圧が低下し、意識障害や腎不全を引き起こすことがあります

「少し元気がない」「意識がぼーっとしている」と感じたら、早急な対応が必要です。

■ 若年層:過信による重症化

体力がある世代は無理をしてしまいがちですが、海外渡航後の下痢(旅行者下痢症)や、生肉(鶏刺しや加熱不十分なBBQ)によるカンピロバクター腸炎などは、後遺症(ギラン・バレー症候群など)のリスクを伴うこともあります。

市販の下痢止めを安易に使ってはいけない理由

「とりあえず下痢を止めたい」というお気持ちはよくわかります。
しかし、消化器内科医として、自己判断での「強力な下痢止め」の使用には警鐘を鳴らさざるを得ません。

■ 「出し切る」ことが治療になる場合

細菌やウイルス(ノロウイルス、病原性大腸菌など)が原因の場合、下痢は「体内の毒素や病原体を外へ排出しようとする防御反応」です。

ここで強力な下痢止め(ロペラミド塩酸塩など)を使用して腸の動きを止めてしまうと、毒素が腸内に留まり、吸収されてしまいます。

その結果、症状が長引くだけでなく、麻痺性イレウスや中毒性巨大結腸症といった、命に関わる合併症を引き起こすリスクがあるのです。

■ 迷った時の選択肢:整腸剤

もし市販薬を使用するのであれば、腸の動きを止める「下痢止め」ではなく、腸内細菌のバランスを整える「整腸剤(ビフィズス菌や乳酸菌製剤)」に留めておくのが安全です。

診察をスムーズにし、的確な診断に繋げるために

下痢の原因を特定するためには、患者様からの情報(問診)が極めて重要です。
受診の際は、以下の3点を整理してお伝えいただくと、診断の精度が飛躍的に高まります。

問診のポイント

  • 発症時期と頻度 「いつから」「1日に何回くらい」症状が出ているか。
  • 便の状態(重要:スマートフォンでの写真撮影) 言葉での説明よりも、実際の便の様子(色、形、血液の有無)を確認できる写真があれば、診断が非常にスムーズになります。抵抗があるかもしれませんが、医療現場では最も確実な情報源です。
  • 直近3日間〜1週間程度の食事内容
    • 生もの(刺身、レバー、鶏刺しなど)
    • 加熱不十分な肉料理(バーベキューなど)
    • 家族や周囲で同じ症状の人がいないか これらは食中毒の特定に欠かせない情報です。

当院の診療方針

当院では、急性胃腸炎から慢性的な下痢(過敏性腸症候群や炎症性腸疾患)まで、幅広く対応しております。
「これくらいで受診してもいいのだろうか」と遠慮なさる必要はありません。
点滴による脱水の改善や、必要に応じた血液検査、便培養検査などを行い、適切な治療を選択します。

下痢は体が発している警告です。
ご自身の判断でリスクを抱え込まず、専門医にお任せください。

健やかな日常を一日も早く取り戻せるよう、全力でサポートいたします。

大圃クリニックの

内科

大圃クリニックの内科

地域に寄り添い、79年。

専門医複数名在籍

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下館駅から徒歩4分駐車場完備

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土曜日12:30まで診療

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  • 日本消化器外科学会 認定医,日本外科学会 認定医,日本医師会 認定産業医,日本医師会 認定健康スポーツ医 大圃 弘

茨城県筑西市にある大圃クリニックは日本内科学会 認定内科医が在籍で、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)やワクチン接種、健康診断にも対応可能です。

内科から胃腸科、形成外科、皮膚科など幅広い診療科目に対応できるので、症状に応じて適切な診察が可能。下館駅北口から徒歩4分で駐車場15台完備。土曜日も診療可能です。

「どの診療科を受診すればよいか分からない」とお困りの方は、まずは内科を受診ください。

0296-21-0123 [午前]9:30~12:30[午後]14:30~18:00 [休診日]木曜、土曜午後、日曜、祝日
記事の執筆・監修者プロフィール
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医師

根本 陽介

高校生まで茨城県で育ち、県内の病院で内視鏡検査を中心に診療を行ってきました。
現在は消化器分野の診療を担当しています。 胃や大腸の症状をはじめ、幅広い消化器のお悩みに対応し、毎日内視鏡検査を行っております。

「少し気になる」「検査が不安」といった段階でも、安心して相談していただけるよう、丁寧でわかりやすい説明を心がけています。
地域の皆さまにとって、身近で頼れる存在を目指しています。

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