便潜血陽性

便潜血陽性
監修者 根本 陽介

監修者
根本 陽介

資格

「便潜血陽性」とはどのような状態か

便潜血検査(免疫法)は、便の中にヒトの血液成分(ヘモグロビン)が混じっていないかを調べる検査です。
食事の影響を受けず、ごく微量の、目には見えない出血を検知できるのが特徴です。

ここで正しく理解していただきたいのは、「陽性=がん確定」ではないということです。
精密検査を受けた結果、実際に大腸がんが発見される確率は統計的に約2〜5%と言われています。

つまり、陽性判定を受けた方の95%以上は、がん以外の原因であったり、あるいは明らかな異常が認められなかったりすることもあります。

便潜血陽性を引き起こす「がん以外」の主な原因

便潜血が陽性になる原因は多岐にわたります。

  • 大腸ポリープ(腺腫): 将来的にがん化する可能性がある「がんの芽」です。便が通過する際に擦れて出血することがあります。
  • 痔(いぼ痔・切れ痔): 肛門付近からの出血です。最も頻度の高い原因ですが、自己判断で「痔のせい」と決めつけるのは非常に危険です。
  • 炎症性腸疾患: 潰瘍性大腸炎やクローン病など、腸の粘膜に炎症が起きている場合。
  • 大腸憩室(けいしつ): 腸の壁にできたくぼみから出血する場合。

これらの多くは、内視鏡検査(大腸カメラ)を行うことで、その場で原因を特定することができます。

なぜ「1回だけの陽性」でも精密検査が必要なのか

多くの検診では、精度を高めるために「2日法(2日間便を採る)」を採用しています。
ここでよくある誤解が、「1日分は陰性だったから、たまたま出血しただけで大丈夫だろう」という判断です。

しかし、大腸がんやポリープは常に一定量の出血をしているわけではありません。
病変の表面が便で擦れた時だけ出血するため、むしろ「出たり出なかったり」するのが普通です。

たとえ2回のうち1回だけの陽性であっても、大腸に何らかの病変が存在する確率は変わらず、医学的には「1回でも陽性なら精密検査が必要」と厳格に定められています。

自覚症状がない今こそが「チャンス」である理由

大腸がんの最大の特徴は、「初期段階ではほとんど自覚症状がない」という点です。
腹痛、便が細くなる、残便感、目に見える血便などの症状が現れる頃には、がんはある程度進行してしまっています。

便潜血検査の本当の意義は、症状が出る前の「早期がん」や「がんになる前のポリープ」を見つけ出すことにあります。この段階で発見できれば、開腹手術をすることなく、内視鏡による切除だけで完治を目指すことが十分に可能です。

「どこも痛くないから行かない」のではなく、「どこも痛くない今のうちに見つける」ことが、その後の人生を左右すると言っても過言ではありません。

精密検査(大腸内視鏡検査)の実際と当院の体制

便潜血陽性後の精密検査として、現在最も推奨されるのは「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)」です。
透視下(大腸版のバリウム検査)検査と比較しても、微細な病変の発見率や、その場で組織採取・治療ができる点で圧倒的に優れています。

「検査が痛そう、怖い」という不安を払拭するため、当院では以下の体制を整えています。

不安を払拭するための当院の体制

  • 鎮静剤・静脈麻酔の活用: 点滴からリラックスするお薬を投与し、眠っているような状態で検査を行います。腸を無理に伸ばさない挿入技術と合わせ、苦痛を最小限に抑えます。
  • 最新の内視鏡システム: 拡大観察や特殊光(NBI)を用い、ミリ単位の小さなポリープや、がん化の兆候を見逃さない精密な診断を行います。
  • ポリープの当日切除: 検査中に切除可能なポリープが見つかった場合、よほどの大きさでない限りはその場で切除(日帰り手術)を行うことも可能です。これにより、後日の再検査や入院の負担を軽減できます。

放置という最大のリスクを避けるために

検診の結果に「陽性」と書かれているのを見るのは、誰にとってもストレスがかかるものです。
しかし、この結果は決して悪い知らせではなく、「今なら間に合うタイミングで体が教えてくれたサイン」だと捉えてみてください。

精密検査を受けて「何もなかった」「ただの痔だった」とわかることは、その後の一年間を安心して過ごすための大きな収穫になります。

もし病気が見つかったとしても、今の医学は大腸がんに対して非常に有効な治療法を持っています。

結果通知書を手に、一人で悩む必要はありません。
まずは外来にて、これまでの経過や不安な点をお聞かせください。

私たちは専門医として、科学的根拠に基づいた正確な検査と、患者様の心に寄り添った診療を提供いたします。

大圃クリニックの

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大圃クリニックの大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

地域に寄り添い、79年。

専門医複数名在籍

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在籍

下館駅から徒歩4分駐車場完備

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土曜日12:30まで診療

土曜日
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  • 日本消化器外科学会 認定医,日本外科学会 認定医,日本医師会 認定産業医,日本医師会 認定健康スポーツ医 大圃 弘

茨城県筑西市にある大圃クリニックは内視鏡検査20年以上で内科認定医・内視鏡専門医在籍。鎮静剤使用で眠っている間に終わるつらくない内視鏡検査を実施しております。

大腸ポリープの日帰り切除にも対応可能です。

下館駅北口から徒歩4分で駐車場15台完備。土曜日も検査可能。昇降機完備のバリアフリー。

0296-21-0123 [午前]9:30~12:30[午後]14:30~18:00 [休診日]木曜、土曜午後、日曜、祝日
記事の執筆・監修者プロフィール
大圃クリニック

医師

根本 陽介

高校生まで茨城県で育ち、県内の病院で内視鏡検査を中心に診療を行ってきました。
現在は消化器分野の診療を担当しています。 胃や大腸の症状をはじめ、幅広い消化器のお悩みに対応し、毎日内視鏡検査を行っております。

「少し気になる」「検査が不安」といった段階でも、安心して相談していただけるよう、丁寧でわかりやすい説明を心がけています。
地域の皆さまにとって、身近で頼れる存在を目指しています。

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