潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎
監修者 根本 陽介

監修者
根本 陽介

資格

潰瘍性大腸炎(UC)と向き合う:難病を乗り越え、自分らしい毎日を取り戻すために

「お腹が痛い」「下痢が止まらない」「便に血が混じる」……。

そんな切実な症状が続き、病院で「潰瘍性大腸炎(UC)」と診断されたとき、多くの方は「一生治らない病気なの?」「これから普通の生活は送れるの?」と、目の前が真っ暗になるような不安を感じられます。

厚生労働省から「指定難病」とされているこの病気。しかし、医学の進歩は目覚ましく、今や「病気とうまく付き合いながら、仕事も趣味も諦めずに人生を謳歌する」ことが十分に可能な時代です。

今回は、潰瘍性大腸炎の正体から、治療の最前線、そして前向きに過ごすためのヒントを詳しく解説します。

決して「あなた一人」ではありません ── 社会の第一線で活躍する方々も共に歩む病気

「難病」という言葉は非常に重く響きますが、実は日本には現在、約22万人以上の患者様がいると推定されており、その数は年々増え続けています。決して「珍しい、特殊な人だけの病気」ではありません。

何より、この病気を抱えながら第一線で活躍し、私たちに勇気を与えてくれている方々がたくさんいます。

  • 国のリーダーを務めた政治家: 過酷な公務をこなしながら、長年この病気と向き合い、一国の舵取りを担われた方がいます。
  • テレビやスクリーンで活躍する表現者: 自身の闘病を公表し、同じ悩みを持つ人々へ「病気があっても輝ける」というメッセージを発信し続けている俳優やモデルの方々がいます。
  • プロの世界で戦うアスリート: 身体的に非常にハードなプロスポーツの世界で、適切な治療を受けながらトップレベルでプレーを続けている選手もいます。

彼らの姿は、「病気になったからといって、人生の選択肢を狭める必要はない」という何よりの証明です。

潰瘍性大腸炎とは、どんな病気?

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こり、ただれ(びらん)や潰瘍(かいよう)ができる病気です。本来は外敵から体を守るはずの「免疫システム」が、何らかの原因で誤って自分の大腸を攻撃してしまうことで起こると考えられています。

「活動期」と「寛解期」という波を知る

この病気の最大の特徴は、症状が強く出る「活動期」と、症状が落ち着く「寛解期」が交互にやってくることです。

治療のゴールは、最新のお薬で炎症を抑え込み、「寛解(かんかい)」の状態を一日でも長く、安定して維持することにあります。一度寛解に入れば、見た目も生活も、健康な人と全く変わらない毎日を送ることができます。

劇的に進化した「最新の治療法」:自分に合った選択肢を

ひと昔前までは副作用の強いステロイド治療が中心でしたが、現在は治療の選択肢が飛躍的に増えています。

  • 5-ASA製剤(基本の薬): 腸の炎症を直接抑える飲み薬や坐薬・注腸剤です。
  • バイオ製剤(分子標的薬): 炎症を引き起こす特定の物質をピンポイントでブロックする、効果の高い注射・点滴薬です。
  • 最新の飲み薬(JAK阻害薬など): 2025年時点の最新の知見を含め、これまで治療が難しかった方にも効果が期待できる新しいお薬が次々と登場しています。

大切なのは、「自分のライフスタイルに合った薬」を見つけることです。当院では患者様と対話を重ね、通院頻度や生活の質(QOL)を最優先にした処方を提案します。

日常生活と食事:ガマンしすぎないのが「寛解」のコツ

「一生、うどんとお粥しか食べられないの?」と心配される方がいますが、そんなことはありません。

  • 活動期(炎症がある時): 腸を休めるため、低脂肪・低食物繊維・高たんぱくな食事(鶏ささみ、白身魚、豆腐、うどんなど)を心がけ、アルコールや刺激物は控えましょう。
  • 寛解期(落ち着いている時): 実は「普通の食事」で大丈夫です。焼肉やお酒、コーヒーなども、自分の体調と相談しながら適量を楽しむことができます。

「食べてはいけないもの」を増やしてストレスを溜めるよりも、「美味しく食べて体力をつける」こと。そして、睡眠をしっかり取ることが、再燃(悪化)を防ぐ最大の防御になります。

定期的な「大腸カメラ」が未来の自分を守る

潰瘍性大腸炎と長く付き合っていく上で、忘れてはならないのが大腸がんのリスク管理です。発症から8〜10年が経過すると、長年の炎症の影響でがんのリスクが上がると言われています。

これを防ぐ唯一の方法は、症状がなくても1〜2年に一度、定期的に内視鏡検査(大腸カメラ)を受けることです。

最新の内視鏡は、炎症のわずかな兆候や、ごく初期の異変をその場で見つけ出すことが可能です。「検査を受けているから大丈夫」という安心感こそが、前向きな療養生活を支えます。

最後に

潰瘍性大腸炎は、確かに手のかかる病気かもしれません。しかし、適切な治療を受ければ、仕事も、恋愛・結婚も、出産も、スポーツも、何一つ諦める必要はありません。

病気を「敵」として戦うのではなく、自分の体の特徴(個性)として受け入れ、うまく付き合っていく。

私たちはそのための「伴走者」でありたいと考えています。

あなたの毎日に、笑顔と安心が戻るまで。 当院は最新の医療と温かなサポートで、あなたを支え続けます。まずは、今のお悩みから聞かせてください。

大圃クリニックの

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大圃クリニックの大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

地域に寄り添い、79年。

専門医複数名在籍

専門医複数名
在籍

下館駅から徒歩4分駐車場完備

下館駅から徒歩4分
駐車場完備

土曜日12:30まで診療

土曜日
12:30まで診療

  • 日本消化器外科学会 認定医,日本外科学会 認定医,日本医師会 認定産業医,日本医師会 認定健康スポーツ医 大圃 弘

茨城県筑西市にある大圃クリニックは内視鏡検査20年以上で内科認定医・内視鏡専門医在籍。鎮静剤使用で眠っている間に終わるつらくない内視鏡検査を実施しております。

大腸ポリープの日帰り切除にも対応可能です。

下館駅北口から徒歩4分で駐車場20台完備。土曜日も検査可能。昇降機完備のバリアフリー。

0296-21-0123 [午前]9:30~12:30[午後]14:30~18:00 [休診日]木曜、土曜午後、日曜、祝日
記事の執筆・監修者プロフィール
大圃クリニック

医師

根本 陽介

高校生まで茨城県で育ち、県内の病院で内視鏡検査を中心に診療を行ってきました。
現在は消化器分野の診療を担当しています。 胃や大腸の症状をはじめ、幅広い消化器のお悩みに対応し、毎日内視鏡検査を行っております。

「少し気になる」「検査が不安」といった段階でも、安心して相談していただけるよう、丁寧でわかりやすい説明を心がけています。
地域の皆さまにとって、身近で頼れる存在を目指しています。

資格