地域に寄り添い、79年。
専門医複数名
在籍
下館駅から徒歩4分
駐車場完備
土曜日
12:30まで診療
- 日本消化器外科学会 認定医,日本外科学会 認定医,日本医師会 認定産業医,日本医師会 認定健康スポーツ医 大圃 弘
監修者
根本 陽介
資格
所属学会
「最近、お肉や固形物を飲み込むときに、胸の奥がつかえる感じがする」
「熱いお茶や冷たいビールを飲むと、喉の奥がヒリヒリとしみる」
こうした些細な違和感を、「加齢のせい」「喉が狭くなっただけ」と自分に言い聞かせてはいませんか?
食道は食べ物を胃へと運ぶ「生命のライフライン」です。
ここが病に侵されると、私たちの「食べる喜び」は根底から崩れてしまいます。
今回は、日本における食道がんのリアルな現状(疫学)から、治療の分かれ目となるステージ、そして最新の「切らない治療」まで、患者様目線で徹底的に解説します。
日本の国立がん研究センターの統計によれば、食道がんは年間約2万6,000人が罹患しており、その約8割以上が男性です。
日本人の食道がん(扁平上皮がん)の最大の原因は、お酒とタバコの相乗効果です。
特に、お酒を飲んで顔が赤くなる体質の人(フラッシャー)は、アルコールを分解する過程で生じる発がん物質「アセトアルデヒド」を無毒化する酵素が弱いため、食道がんのリスクが数倍〜数十倍に跳ね上がります。
「昔は赤くなったけど、今は鍛えられて強くなった」という方も、体質そのものは変わっていないため、むしろ最も危険なハイリスク群となります。
食道がんは進行が非常に早く、胃がんに比べて周りのリンパ節や肺、肝臓に転移しやすいという厄介な性質があります。そのため、どの段階で見つけるかが人生を左右します。
| ステージ | 主な特徴(がんの広がり) | 5年生存率の目安 | 主な治療法 |
| 0期 | がんが食道粘膜の表面(粘膜固有層)までにとどまっている。 | 85〜90%超 | 内視鏡的切除術 |
| I期 | がんが粘膜下層まで入り込んでいるが、リンパ節転移はない。 | 約70〜80% | 手術 または 化学放射線療法 |
| II期 | がんが食道壁を貫くか、近くのリンパ節に転移がある。 | 約40〜60% | 手術(術前化学療法併用が一般的) |
| III期 | 周囲の組織(外膜など)へ広がり、リンパ節転移も多い。 | 約20〜30% | 手術 + 化学療法、または 化学放射線療法 |
| IV期 | 肺や肝臓などの他臓器、または遠くのリンパ節へ転移。 | 約10%以下 | 化学療法(抗がん剤)、放射線、緩和ケア |
ここで注目すべきは、ステージ0~Ⅰで見つかれば、生存率が高いだけでなく「手術を回避できる可能性」が極めて高いという点です。
「食道がん=胸を大きく開ける大手術」というイメージは、早期発見によって過去のものになりつつあります。がんが粘膜の極めて浅い層に留まっている段階(ステージ0〜Ⅰ)であれば、内視鏡(胃カメラ)を使って胃の中からがんだけを剥ぎ取る「ESD」が可能です。
外科手術で食道を取り除き、胃を引き上げてつなぎ直す(食道再建術)を行うと、一度に食べられる量が激減したり、ひどい逆流に悩まされたりすることがあります。
内視鏡治療では治療後の狭窄(狭くなること)が起こることがありますが、食道の形と機能を外科手術よりも温存することが可能です。
「治療の翌日から水が飲め、数日後には食事が再開できる」
このQOL(生活の質)の高さこそが、早期発見の最大の恩恵です。
食道がんの初期には、痛みも違和感も全くありません。
「喉がつかえる」「飲み込みにくい」といった、患者様がはっきりと異常を感じるレベルになったとき、がんはすでに食道の管を半分以上塞いでいるか、壁を突き抜けて周囲に広がっていることが多いのです。
食道は胃と違って壁が非常に薄く、周囲に心臓や大動脈、肺といった重要な臓器が密集しています。少しの遅れが治療の難易度を劇的に上げてしまうため、「何の症状もない元気なとき」に受ける内視鏡検査こそが、あなたを過酷な手術から守る唯一のバリアとなります。
「早期のがんを見つけるのは難しいのでは?」という不安に対し、現代の技術は強力な武器を持っています。
当院が導入しているNBI(狭帯域光観察)という特殊な光の技術は、がん細胞が作る独特な毛細血管を茶色く浮かび上がらせます。従来、ベテラン医師の眼でも見逃されがちだった「平坦で色味の薄いがん」も、この光を使えばわずか数秒で発見することが可能です。
また、検査自体の苦痛についても、鎮静剤(眠り薬)を適切に使用することで、「気づいたら終わっていた」という楽な検査を提供しています。
食道がんは、確かに進行が早く恐ろしい側面を持っています。
しかし、同時に「お酒とタバコ」という明確なリスク要因があり、内視鏡で「早期に見つけやすい」という対策の立てやすいがんでもあります。
「自分はお酒に弱いから気をつけよう」「最近、胸焼けが続いて食道が荒れているかもしれない」
そんな小さな気づきが、あなたの10年後の食卓を守ります。
5年後、10年後も、大好きな仲間とお酒を酌み交わし、美味しい食事を心から楽しめるように。
少しでも不安を感じる方、あるいは前回の検査から時間が空いてしまった方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
大圃クリニックの
消化器内科(胃腸科)
地域に寄り添い、79年。
専門医複数名
在籍
下館駅から徒歩4分
駐車場完備
土曜日
12:30まで診療
茨城県筑西市にある大圃クリニックは、内科認定医・内視鏡専門医在籍。お腹の痛みが胃や腸に関連していると思われる場合や、内視鏡検査をご検討の方はお気軽にご相談ください。
下館駅北口から徒歩4分で駐車場15台完備。土曜日診療可能。
患者さんの症状に応じてX線検査、腹部超音波検査、内視鏡検査など適切な検査と最適な治療を提供しております。
医師
根本 陽介
高校生まで茨城県で育ち、県内の病院で内視鏡検査を中心に診療を行ってきました。
現在は消化器分野の診療を担当しています。 胃や大腸の症状をはじめ、幅広い消化器のお悩みに対応し、毎日内視鏡検査を行っております。
「少し気になる」「検査が不安」といった段階でも、安心して相談していただけるよう、丁寧でわかりやすい説明を心がけています。
地域の皆さまにとって、身近で頼れる存在を目指しています。
資格
所属学会