ニキビ跡のシミは種類と原因がある

ニキビ跡のシミは見た目の色によって以下の3つに分類されます。

• 赤いニキビ跡
• 紫色のニキビ跡
• 茶色のニキビ跡

赤いニキビ跡の正式名称は炎症後紅斑で、皮膚の炎症もしくは皮膚下の毛細血管などが透けて見えている状態です。ニキビが潰れると皮膚のダメージを修復するために、周囲の毛細血管が拡張します。

ニキビが小さく範囲が狭ければ血管は短時間で元に戻りますが、ニキビによるダメージが皮膚の真皮層にまで及ぶ場合、長期間にわたって色素沈着が起きる可能性がありますので注意しましょう。

紫色のニキビ跡はニキビが潰れて長い時間が経ち、血中のヘモグロビンの変質によって色素沈着が進んだ状態です。色素沈着が皮膚のより深い層に及んでいるため、皮膚の色がくすんで見えてしまいます。

茶色のニキビ跡はメラニン色素が原因です。炎症性のニキビが長期間続くと、メラノサイトが刺激されて大量のメラニン色素が分泌されます。肌のターンオーバーによって入れ替わらなかったメラニン色素は時間が経っても皮膚表面に留まり、シミやくすみとして定着するのです。

原因別に適切な対処法が異なるため、ニキビ跡のパターンの早期特定が重要です。

気になるニキビ跡の改善方法

ニキビ跡の改善に有効なアプローチは以下のとおりです。ニキビ跡の原因によって適切な対処法を見極めることをおすすめします。

美白化粧品を活用

ニキビ跡の継続的なケアには美白化粧品が有効です。特に、ビタミンCやプラセンタ、トラネキサム酸などの成分が入ったスキンケア化粧品を使用することで色素沈着を防ぎ、保湿ケアにも効果があります。

肌を適切に保湿することで傷や紫外線などのダメージが回復しやすくなり、ニキビ跡の防止につなげることが可能です。ただし、成分が強い化粧品はかえって皮膚にダメージを与えますので、ソフトな成分から作られた化粧品を選ぶことをおすすめします。

市販の皮膚薬を使用する

セルフケアによって手軽にニキビ跡を解消したい場合は、市販の皮膚薬がおすすめです。ドラッグストアで購入できる薬でも、レゾルシンやグリチルリチン酸などの成分によってアクネ菌をコントロールすることで、ニキビが潰れる前にケアできます。

ターンオーバーを促進する

肌が入れ替わる周期であるターンオーバーを促進することで皮膚への色素沈着を防ぎ、ニキビ跡の適切なケアが可能です。肌にとってのゴールデンタイムと呼ばれる22時から翌日2時の間の睡眠が重要で、この時間に深い睡眠を取ることで肌の適切なターンオーバーが促されます。

また、毎日の適度な運動も肌の大敵であるストレスの軽減につながりますので、体を動かす時間を意識的に確保しましょう。

改善しない場合は皮膚科での治療を検討する

市販薬や生活改善によるケアを続けてもニキビ跡が解消しない場合は、皮膚科の受診をおすすめします。皮膚科では専門医による肌質チェックが受けられるため、しつこいニキビ跡を適切にケアすることが可能です。