資格
- 日本消化器外科学会 認定医
- 日本外科学会 認定医
- 日本医師会 認定産業医
- 日本医師会 認定健康スポーツ医
外科は、手術や外科的処置により怪我や病気を治療する診療科です。内臓、骨、筋肉、皮膚など幅広い部位が対象となり、腫瘍、骨折、切り傷、炎症などの治療を行います。内科が主に薬などで治療するのに対し、外科は物理的な処置で病気を治すのが特徴です。切開、縫合、切除などの物理的な治療を行います。
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幅広い診療科目に対応できるので、症状に応じて適切な診察が可能
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女性医師が在籍
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土曜日も診療可能
外科治療のご案内
当院では、大きく分けて「打撲・切り傷・擦り傷」「皮膚腫瘍の摘出」「腰痛・関節痛の治療」に対応しています。
打撲・切り傷・擦り傷
外科とは、病気や外傷に対して、手術や切開、縫合など物理的な処置によって治療を行う診療科です。身体のさまざまな部位や臓器を対象とし、腫瘍、感染症、骨折、切り傷、先天性疾患など幅広い疾患に対応します。形成外科は「身体表面の機能・見た目の改善」を専門とし、皮膚、顔、手足の先天異常や外傷、癌による変形など、全身の表面組織を扱います。
打撲
衝突や転倒などの強い衝撃により、筋繊維や血管が損傷することを打撲といいます。軽度の打撲であれば圧迫したときに痛みを感じる程度ですが、中等度以上になると患部が腫れたり、熱感を伴う痛みとなります。青紫色に変化していたら、皮膚や皮下組織の血管や筋肉が傷つき、内出血を起こしている状態です。
長時間の激しい痛みやだんだんと腫れてくる場合には骨折も疑われます。
打撲した直後はあまり症状がないこともあります。時間の経過とともに悪化する可能性もありますので、ぶつけたときの状況やどのくらいの衝撃だったか、ぶつけてからどのくらい経過しているかなど、きちんと確認し、適切な処置を受けましょう。
特に、頭部、胸部、首や背中をぶつけたときには注意が必要です。
切り傷・擦り傷
切り傷は、損傷した組織の深さや幅によって重症度が異なり、状況にあった処置が必要となります。出血が多い場合には、縫合処置が必要です。傷口にサビや土、ガラス片などがある場合には、破傷風などの感染症を発症する可能性があり、その場合は抗生剤を服用していただくこともあります。
擦り傷は、傷の深さは浅いですが、治療をせずに放っておくと、細菌感染などを起こして化膿することもあります。
また小さな砂やゴミなどが残留してしまい、治癒後も色素沈着してしまう可能性もあり、適切な治療が必要です。
受診を検討する目安は以下のとおりです。
- 傷口が深い
- 出血が止まらない
- 洗い流しても異物が残っている
- 傷が化膿している
- 合併症の可能性がある
- 血液をサラサラにする薬を服用している
破傷風
土の中に存在する菌によって引き起こされます。錆びた金属や汚染された環境での傷は感染のリスクが高くなります。感染後1〜2週間で症状が出現します。次のような症状の場合には、早めに受診しましょう。
- 首筋や四肢の硬直
- 口のこわばり・開けにくい
- 舌のもつれ感
- 全身の筋肉痛と痙攣
- 呼吸困難
蜂窩織炎
幼児や高齢者に発症しやすく、小さな傷口から細菌が侵入し、皮膚の深いところで炎症を引き起こします。
次のような症状の場合には、早めに受診しましょう。
- 感染した皮膚の赤みと腫れ
- 触れると感じる強い痛み
- 化膿
- 高熱
- 悪寒
皮膚腫瘍の摘出
皮膚腫瘍とは、いわゆるおできのことです。皮膚腫瘍の摘出は、主に良性腫瘍に対して日帰り手術で行われます。腫瘍の種類や大きさ、場所によって、様々な方法が選択されます。悪性腫瘍の場合は、より広範囲な切除や移植、リンパ節の切除を行うため、必要に応じて他の専門医への紹介をいたします。
皮膚腫瘍の摘出方法には、切除術、レーザー焼灼術、凍結療法があります。
- 切除術とは、メスで腫瘍を切除し、縫合する方法です。傷跡が残る可能性がありますが、再発の可能性は低くなります。
- レーザー焼灼術とは、レーザーで腫瘍を焼き切る方法です。傷跡が比較的目立ちにくいですが、再発の可能性は切除術よりも高くなります
- 凍結療法とは、マイナス196℃の液体窒素で腫瘍を凍結させて除去する方法です。痛みや出血が少なく、傷跡も目立ちにくいですが、再発の可能性は切除術よりも高くなります。
皮膚腫瘍切除術について
皮膚腫瘍を切除するには、形成外科的縫合法を用いて、極力傷痕が目立たないようにします。切除術は、良性皮膚・皮下腫瘍を対象としておりますが、良悪性がわからないものに対しても診断、治療を行なっています。皮膚腫瘍はできるだけ早期に切除することが重要ですが、切除後の傷痕が美しく仕上がることも大切です。
さらに、切除した皮膚腫瘍の病理学的確定診断を行うことも必要です。
皮膚腫瘍切除では、基本的に健康保険診療で取り扱います。
皮膚腫瘍切除術概要
施術時間 | 30分〜1時間 |
麻酔 | 局所麻酔 |
入院の必要性 | 不要 |
アフターケア | 手術部位をガーゼか医療用のテープで覆う 状態に応じ、抗菌薬を数日間、痛み止めを数回分処方 |
ダウンタイム | 痛み:手術直後から数日間 腫れ:数日から1週間程度 出血:手術当日から数日間 内出血:1~2週間程度
できものの種類にもよりますが、 基本的には当日からシャワーは可能 |
保険 | 健康保険診療 |
施術後の通院 | 翌日術後チェック 術後7~14日で抜糸 1カ月後に術後チェック |
粉瘤(アテローム)
粉瘤(アテローム)とは、何らかの原因(一部、外傷やウィルスが原因とされています)で皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に、本来ならば外に排出される垢や皮膚組織などが溜まって、次第に「できもの」として触れる状態になった腫瘤です。良性腫瘤の一つであり、自覚症状がなければ治療を急ぐ必要はありませんが、放置した場合、徐々に拡大していき、できる部位によっては圧痛や違和感が生じることがあります。
粉瘤(アテローム)を治療するには、被膜(袋)ごと完全に摘出する手術が根本的な方法です。
手術には、小さな傷で済む「くり抜き法」と、再発しにくい「切開法」の主に2種類があり、粉瘤の大きさや炎症の有無、発生部位によって医師が最適な方法を選択します。
脂肪腫
脂肪腫は、脂肪細胞の増殖による良性腫瘍で、薄い膜に包まれた柔らかい塊のことです。脂肪腫は皮膚の深い層にでき、色は変化せず動きも捉えにくい脂肪腫の治療では、外科の受診が推奨されます。脂肪腫は手術で摘出することが根本的な治療法であるためです。
外科では診断から摘出手術、アフターケアまで一貫して対応しており、良性である脂肪腫を確実に取り除くことで再発防止にも繋がります。
母斑(ほくろ)
母斑(ほくろ)の除去は、皮膚の異常な成長物や色素沈着を取り除くための手術的治療です。
当院では、経験豊富な医師が、最新の手術技術を用いて安全かつ効果的に処置を行います。手術前には、患者さんとの十分な相談を行い、治療内容や予想される結果について説明します。
手術中は、局所麻酔を使用して、患部を麻痺させ、痛みを最小限に抑えます。手術後は、傷口の適切なケアと経過観察が重要です。通常、傷口の治癒には数週間かかりますが、ほとんどの患者さんは日常生活に戻ることができます。まずは一度、ご相談ください。
線維腫
線維腫とは「線維」を形成する細胞からできる「腫瘍」の総称で、体内の様々な場所に発生します。良性・悪性のものがあり、発生する場所によってその性質や治療法が異なります。
皮膚の加齢に伴う「軟線維腫(アクロコルドン)」や、神経から発生する「神経線維腫」などがあります。
線維腫の治療法は線維腫の種類によって異なりますが、一般的に「外科的切除」が主な治療法です。見た目が気になる場合、出血や痛みがある場合、他の腫瘍との鑑別が必要な場合などに治療が検討され、切除後は病理検査が行われます。軟性線維腫(アクロコルドン)は、医療用はさみでの切除、液体窒素療法、炭酸ガスレーザー治療などの選択肢があります。
皮膚線維腫
皮膚線維腫(ひふせんいしゅ)は、主に腕や足などにできる数ミリから数センチの大きさの良性の皮膚のしこりです。肌色から茶色で皮膚表面が盛り上がり、触ると硬く皮下に塊が感じられます。原因は虫刺されや傷、遺伝が関係すると考えられ、痛みやかゆみはほとんどありませんが、衣類が擦れるなどで不快感がある場合は、悪性腫瘍である隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)との鑑別のため、切除手術による病理検査が必要です。
病変がわずらわしくなるか、大きくなったとき以外は、皮膚線維腫は治療をしないのが通常です。 必要であれば外科的に切除することができます。 通常、レーザー治療は適応になりません。
皮膚線維腫の手術名は一般的に「皮膚皮下腫瘍摘出術」で、生命保険の給付金請求の際にも使用されることがあります。
この手術では、病変部分を含めて皮膚を紡錘形に切除し、傷跡を最小限にするために真皮と皮膚の2層で縫合します。
腰痛・関節痛の治療
腰痛や関節痛の原因となる怪我や変形、腫瘍などを診断し、それらに対応した治療を行います。腰痛・関節痛の例は以下のとおりです。
- 外傷による腰痛・関節痛
交通事故やスポーツ中の怪我などによる骨折、脱臼、捻挫、打撲など。
- 変形性関節症
加齢や外傷によって関節軟骨がすり減り、痛みや変形が生じる病気。
- 腫瘍による腰痛・関節痛
骨や筋肉にできる腫瘍が原因で痛みが生じることがあります。
- 先天性疾患による腰痛・関節痛
生まれつきの骨の変形などが原因で、腰痛や関節痛が生じることがあります。
腰痛、関節痛の治療内容例
保存的治療
- 薬物療法
消炎鎮痛剤や神経痛を和らげる薬、筋肉をリラックスさせる薬などを内服します。
リハビリテーション:痛みを軽減するためのストレッチや筋力トレーニング、関節の可動域を広げるための運動などを行います。
- 装具療法
コルセットやサポーターなどで患部を固定し、安静を保ちます。
- 神経ブロック療法
痛みを感じる神経の近くに麻酔薬やステロイドを注射し、痛みを和らげます。
手術療法
保存的治療で効果が見られない場合や、症状が進行している場合には、手術が必要になることがあります。手術の内容は、原因や症状によって異なります。骨折の整復、変形した関節の修正、腫瘍の切除などがあります。
変形性関節症
変形性関節症とは、軟骨のすり減りによって関節に痛みや変形が生じる病気で、治療は保存療法と手術療法に分けられます。まずは、薬物療法、運動療法(リハビリ)、装具療法などの保存療法を基本とし、効果が見られない場合や病状の進行度に応じて、骨切り術や人工関節置換術などの手術療法が選択されます。
すり減った軟骨を完全に再生させる確立された治療法はありません。
症状の進行度や年齢、ライフスタイルに合わせて、医師とよく相談して治療法を選択することが大切です。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、背骨のクッションである椎間板が飛び出して神経を圧迫することで、腰や足の痛み・しびれなどを引き起こす病気です。症状が現れる部位によって、頚椎、胸椎、腰椎ヘルニアと分類されます。
椎間板ヘルニアの治療には、薬物療法やリハビリを行う保存療法が基本です。
症状が重い場合や改善が見られない場合は、椎間板内酵素注入療法や手術療法が検討されます。保存療法には鎮痛薬の内服、神経ブロック注射、コルセットの使用、ストレッチや筋力トレーニングなどの運動療法が含まれます。
ふだんから、正しい姿勢を意識し、中腰の動作や重い物を持ち上げることを避けることが重要です。
脊椎管狭窄症
脊柱管狭窄症は、加齢などで脊柱管が狭くなり神経が圧迫されることで、歩行時の痛みやしびれ(間欠性跛行)が主な症状です。主に加齢により、背骨のトンネル(脊柱管)が狭くなり、その中を通る神経が圧迫されることで発症します。治療は、薬物療法やリハビリ、装具療法などの保存療法が基本ですが、効果がない場合や症状が進行して日常生活に支障をきたす場合は、狭くなった脊柱管を広げる手術(除圧術)や骨を固定する手術が行われます。
手術の検討が必要なケースは以下のとおりです。
- 歩行障害が進行し、日常生活に支障がある
- 足の動きが著しく悪くなっている
- 排尿・排便障害がある(緊急性が高い)
- 筋力が進行性に低下している場合
肩こり
肩こりとは、首や肩、背中にかけての筋肉が緊張し、痛みや重さ、だるさを感じる状態です。レントゲン検査などで原因となる疾患がないか確認します。肩こりの原因が骨、関節、筋肉、神経などにあるかを診断し、適切な治療を行います。
疾患がない場合、温熱療法、マッサージ、運動療法などの理学療法で筋肉の緊張や血行を改善します。痛みが強い場合は、内服薬や湿布薬、筋弛緩剤などの薬物療法や、ステロイド剤や麻酔薬を注射する局所注射、また筋膜リリースなどが検討されます。
筋肉痛
筋肉痛とは、運動によって筋肉に過度な負荷がかかることで、筋繊維に微細な損傷が生じ、その修復過程で痛みが生じる状態です。運動の数時間後から、または1〜2日後に症状が現れ、通常は3〜5日ほどで自然に回復します。
以下のような場合は、通常の筋肉痛とは異なり、肉離れや腱の損傷などが考えられるため、外科を受診しましょう。
- 1週間以上痛みが続く
- 強い痛みや腫れがある
- 内出血がある、
- 関節が動かせないほど痛みが強い
地域に寄り添い、79年。
専門医複数名
在籍
下館駅から徒歩4分
駐車場完備
土曜日
12:30まで診療
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日本消化器外科学会 認定医,日本外科学会 認定医,日本医師会 認定産業医,日本医師会 認定健康スポーツ医 大圃 弘
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日本外科学会 外科認定医,日本外科学会 認定登録医,日本医師会 認定産業医 大関 美穂
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日本内科学会 認定内科医 大圃 研,根岸 良充,伊藤 洋平
茨城県筑西市にある大圃クリニックは日本外科学会外科認定医が在籍で、やけどや切り傷などの外傷からシミ・ほくろ、腰痛、巻き爪、眼瞼下垂、逆さまつ毛など幅広く対応可能。
内科から胃腸科、形成外科、皮膚科など幅広い診療科目に対応できるので、症状に応じて適切な診察が可能。下館駅北口から徒歩4分で駐車場15台完備。土曜日も診療可能です。
記事の執筆・監修者プロフィール
1946年(昭和21年)に父が『大圃外科医院』を開院し、約70年にわたり、入院・手術の出来る病院として、地域医療に取り組んで参りました。
1967年には『大圃病院』、1994年に『大圃クリニック』と名称と診療体制を変更し、今まで同様に多くの患者様にご来院いただいております。
これからも患者様一人ひとりの健康と快適な生活を支えることを最優先に考え、地域社会に寄り添った診療ができるよう身近なかかりつけ医を目指して参ります。
資格
- 日本消化器外科学会 認定医
- 日本外科学会 認定医
- 日本医師会 認定産業医
- 日本医師会 認定健康スポーツ医