資格
- 日本内科学会 認定内科医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医・関東支部評議員
- 日本消化管学会 胃腸科専門医
消化器内科は、食べたものの通り道である食道・胃・腸などの「管の臓器」と、肝臓・膵臓・胆のうといった「中身が詰まって働く臓器(実質臓器)」の病気を診る診療科です。
お腹の痛み、胃もたれ、吐き気、下痢や便秘、黄疸など気になる症状があるときに相談でき、内視鏡(胃カメラや大腸カメラ)やエコーなどで原因を調べ、薬や内視鏡治療で対応します。
お腹の痛みが胃や腸に関連していると思われる場合、または内視鏡検査が必要な場合は、消化器内科や胃腸科を受診しましょう。
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日本内科学会 認定内科医、日本消化器内視鏡学会 専門医が在籍
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内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)やワクチン接種、健康診断にも対応可能
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女性医師が在籍
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土曜日も診療
消化器内科のご案内
消化器内科は、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸などの消化管全体、および胆のう、膵臓、肝臓といった消化吸収に関わる器官を専門に診療する科です。当院では、患者さんの症状に考慮しながら、X線検査、腹部超音波検査、内視鏡検査などの必要な検査を実施し、その結果に基づいて最適な治療を提供しています。
こんな症状や心当たりはありませんか?
- 胸やけ/胸痛
- 吐き気
- 咳が続く(慢性的)
- 食べ物がつかえる感じ(嚥下困難)
- 腹部膨満感/お腹が張る
- 上腹部痛(お腹の上の方の痛み)
- 便が黒っぽい(タール便)
- 排便時の出血(血便)
- 下痢
- 便秘
- 便が細くなる
- 胃がもたれる(消化不良)
- 食欲不振
- 急な体重減少
- 黄疸(皮膚・眼球が黄色くなる)
- 喉のつかえ感
- げっぷ、おなら(回数が増えた、または臭いがきつくなった)
- 健診で異常を指摘された
- 家族に胃がん・大腸がんがある方
当院で診療する症状・疾患について
当院では、以下の消化器系の疾患に対する診療を行っています。
便秘・下痢
便秘や下痢は、腸の調子が乱れることで起こる代表的な症状です。便秘では便が硬くなったり、排便の回数が少なくなりがちですが、下痢は便がゆるくなり、回数が増えることが特徴です。
まずは生活の見直しが大切で、食事(食物繊維や水分の摂取)や運動、規則正しい生活を心がけましょう。
便秘や下痢の治療方法はその分類・原因によって異なります。なにか原因となる病気があればまずその治療が行われます。病気が原因ではない場合は、何らかの治療薬を用います。
便秘症の治療としては、「酸化マグネシウム」という薬がよく使われます。
これは腸内に水分を引き込んで便を柔らかくし、自然な排便を促す働きがあり、刺激性の下剤とは異なり習慣性が少ない点が特徴です。しかし、ただし、腎機能が低下している方は注意が必要です。下剤にもさまざまな種類があり、効果が乏しい場合は年齢、効果や副作用などを見て別の処方も検討します。
さらに、便秘や下痢を繰り返す場合や血便・激しい腹痛などがある場合は、大腸カメラなどで詳しい検査を受けることも重要です。日頃から食と生活習慣に気をつけ、異変が続くときは早めに相談することで、大きなトラブルを防ぎ、腸の健康を守ることができます。
胃炎
慢性胃炎は、胃の内壁が炎症を起こしている状態です。長期間の胃の炎症が続くことで、胃粘膜が傷つき、胃がんなどが発生することがあります。
ピロリ菌感染症
ピロリ菌は、胃や十二指腸の粘膜に感染する細菌で、多くは子供の頃に感染すると言われています。慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの原因となることがあります。感染が継続すると、胃がんのリスクも増加します。
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、胃の中の酸や内容物が食道に逆流して、食道の粘膜に炎症を起こす状態です。主な症状は、胸やけ・酸っぱいものが喉や口に上がってくる感じ(呑酸)・胸の痛み・つかえ感で、ゲップや喉の違和感、咳・声のかすれ、胃もたれや吐き気などもあります 。長期間放置すると食道がんの発生リスクもあります。
治療は基本として、①胃酸を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカー)、②胃の動きを助ける薬や制酸剤などの内服、③生活習慣の見直しを組み合わせます 。場合によっては、逆流の原因となる食道裂孔ヘルニアへの外科手術や内視鏡手術が検討されることもあります 。
予防や再発を防ぐには、食べ過ぎや早食いを避け、高脂肪食・アルコール・炭酸飲料・刺激物を控え、食後すぐに横にならない、寝るときは上半身を高くする、ベルトなどでお腹を締めつけない、肥満を改善するなどの生活習慣の工夫が大切です 。気になる症状が続くときは、早めに当院、または医療機関に相談することがおすすめです。
一方で自覚症状がないのに食道が荒れている、という方も珍しくありません。そういった場合は検査をしてみないとその状況を判断できない場合もあります。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群(IBS)とは、大腸に潰瘍や炎症などの目に見える異常が認められないにもかかわらず、下痢や便秘や下腹部の張りの症状が起こる病気です。ストレスやアルコールの摂取過多、生活の乱れによっておこると言われています。治療については、上記の要因を改善することが基本となります。
また、症状に応じて薬物による治療についても併せて行う場合がありますので、先ずは当院にご相談ください。
虚血性腸炎
虚血性腸炎とは、大腸に酸素や栄養を運ぶ血管が一時的に詰まってしまい、腸の粘膜に炎症や潰瘍ができる病気です。突然に起こる強い腹痛がまず現れ、その後、下痢や血便が続くのが典型的な流れで、特に左下腹部がよく影響を受けます。診断には血液検査やCT、状態が落ち着いてからの大腸カメラ(内視鏡)を使って粘膜の損傷を確認することが多いです。
治療は、腸を休ませるために一時的な絶食と点滴で栄養・水分を補い、多くの場合1〜2週間ほどで回復します。炎症が強い場合には抗生剤を使うこともあり、まれに腸に壊死や狭窄が起きた際には手術が検討されます。
予防のポイントは、便秘を避け、日々の水分や食物繊維をしっかり摂り、適度な運動や生活習慣病(高血圧・糖尿病など)の管理を行うこと。
これにより腸への負担を軽くし、再発リスクを下げることが期待できます。お腹に強い痛みや血便があれば、早めに当院または医療機関へご相談ください。
炎症性腸疾患
炎症性腸疾患(IBD)は、腸の粘膜に慢性的な炎症が起きる病気で、主に「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」が含まれます。潰瘍性大腸炎は大腸でびらんや潰瘍ができ、下痢や血便、腹痛がよく見られ、経過によっては発熱や貧血を伴うこともあります。
一方、クローン病は消化管のあらゆる部分に炎症が発生し、腹痛・下痢・血便・体重減少・発熱などを繰り返すのが特徴で、病変間に健康な部分を挟む「非連続性」もあります。
診断には血液・便検査、内視鏡や生検などが使われ、治療では主に抗炎症薬、ステロイド、免疫調節薬、生物学的製剤などを用いて症状を抑えて再発を防ぐことを目指します。重症の場合や合併症があるときは手術治療も考慮されます。予防としては、薬をきちんと続けて服用し、定期的な検査で早期に異変を捉えることが再発抑制の鍵です。
しっかりと継続的に管理をしないと、大腸がんになる危険性も高くなります。
胃がん
胃がんは、胃の内側の粘膜にできるがんで、初期には自覚症状が少なく気づきにくい病気です。進行すると、食欲がなくなる、体重が減る、上腹部の痛みや不快感、吐き気、黒っぽい便、貧血などの症状が現れることがあります。診断には胃カメラで粘膜を直接観察したり、組織を採取して調べる生検、CTや超音波で広がりや転移の確認を行います。
治療は、がんの進み具合に応じて内視鏡で治療をしたり手術で胃の一部や全部を切除したりするなどの他、抗がん剤や放射線で治療する方法があります。また、ピロリ菌の除菌、塩分を控えたバランスの良い食事、禁煙、定期的な胃カメラ検査など生活習慣の改善が再発予防や早期発見に役立ちます。
胃がんは早く見つけて治療することで、症状の改善や生活の質の維持が期待できるため、気になる症状があれば早めに当院へご相談ください。
大腸がん
大腸がんは、大腸の粘膜にできるがんで、初期には自覚症状がほとんどありません。進行すると便に血が混ざる、便秘や下痢が続く、腹痛やお腹の張り、体重減少などの症状が現れることがあります。診断には大腸カメラで腫瘍を確認し、必要に応じて組織検査やCTで広がりを調べます。治療は手術や抗がん剤が中心で、早期発見が予後改善の鍵となるため、定期的な検査が大切です。
大腸がんは、日本でもがん疾患の割合が高く、死亡率も高くなっています。早期の場合は自覚症状が無い場合が多く、健康診断等で発見されるケースが多くあります。早期の発見であれば、内視鏡などで除去できます。
定期的な健診を受けることで、早期発見することが重要になりますので、ぜひ当院にご相談ください。
内視鏡(胃カメラ、大腸カメラ)について
がんは現時点では予防が難しいですが、病期(ステージ)が早いほど治癒の可能性が高まる病気です。がんの多くは症状が現れないため、定期的にがん検診を受けたり、内視鏡チェックシートを使って自己診断を行い、思い当たる症状がないか確認してみましょう。
胃内視鏡検査(胃カメラ)
胃内視鏡検査(胃カメラ)のチェックシートで思い当たる症状がないかチェックしてみましょう。1つでも思い当たることがあれば、胃内視鏡検査(胃カメラ)をおすすめします。
胃内視鏡検査(胃カメラ)のチェックシート
- 胸痛、胸やけ、慢性的に咳やげっぷがでる。
- のどや胸に食べ物がつかえる感じがする。
- 腹部膨満や上腹部痛がある
- 便が黒色便(タール便)である。
- ピロリ菌を調べたことがない。
- 胃潰瘍の既往がある。
- 飲酒や喫煙が多い方だ(昔、多かった)。
- 短期間で体重が減少した。
- 貧血で全身のだるさや息切れを伴う。
- 食欲不振が続いている。
- 消化器がん(食道、胃、大腸など)の家族歴がある。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)のチェックシートで思い当たる症状がないかチェックしてみましょう。1つでも思い当たることがあれば、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)をおすすめします。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)のチェックシート
- 排便時に出血があった。血便がある。
- 便に白い粘液が混じることがある。
- 検便の検査で陽性と判定された。
- 便秘や下痢に悩んでいる。
- 便秘と下痢を繰り返す。
- 以前よりおならの回数が増えた、または臭いがきつくなったと感じる。
- 便が細くなった。
- 腹部膨満、腹痛がある。
- 下腹部にしこりがある。
- 大腸ポリープを指摘されたことがある。
- 赤身の肉やお酒が好きだ。肥満気味である。
- 短期間で体重が減少した。
- 消化器がん(食道、胃、大腸など)の家族歴がある。
がん検診について
がん検診は、がんを早期に発見し、適切な治療を行うことで、がんによる死亡を減少させることを目的としています。日本では、厚生労働省の指針に基づき、各市区町村が住民検診を実施しています。検診の対象者や内容、費用などは自治体によって異なるため、住民票がある自治体の健康増進課などにお問い合わせください。
がん検診は、がんを早期に発見するための重要な手段です。定期的に受診し、健康管理に努めましょう。
一般的な胃がん・大腸がん検診の対象者や内容は以下のとおりです。
| 胃がん検診 | 大腸がん検診 |
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対象者 | 50歳以上 | 男女ともに40歳以上 |
頻度 | 1年に1回 | 1年に1回 |
健診内容 | 胃部X線検査や内視鏡検査 | 便潜血検査 |
地域に寄り添い、79年。
専門医複数名
在籍
下館駅から徒歩4分
駐車場完備
土曜日
12:30まで診療
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日本消化器外科学会 認定医,日本外科学会 認定医,日本医師会 認定産業医,日本医師会 認定健康スポーツ医 大圃 弘
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日本外科学会 外科認定医,日本外科学会 認定登録医,日本医師会 認定産業医 大関 美穂
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日本内科学会 認定内科医 大圃 研,根岸 良充,伊藤 洋平
茨城県筑西市にある大圃クリニックは、内科認定医・内視鏡専門医在籍。お腹の痛みが胃や腸に関連していると思われる場合や、内視鏡検査をご検討の方はお気軽にご相談ください。
下館駅北口から徒歩4分で駐車場15台完備。土曜日診療可能。
患者さんの症状に応じてX線検査、腹部超音波検査、内視鏡検査など適切な検査と最適な治療を提供しております。
記事の執筆・監修者プロフィール
高校生まで筑西の地で育ち、20年以上内視鏡治療に従事して参りました。
内視鏡検査は継続がすることが重要です。患者様にとって負担の大きな検査ですので、敬遠されることもありますが、早期発見・早期治療には欠かせない検査です。
患者様がトラウマを抱かず、継続して検査していただけるように、苦痛の少ない内視鏡検査に最善を尽くします。内視鏡検査や胃腸のトラブルなど、お悩み事は遠慮なくお聞かせください。
資格
- 日本内科学会 認定内科医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医・指導医・関東支部評議員
- 日本消化管学会 胃腸科専門医
胃腸科専門医
大圃 研
慢性胃炎やピロリ菌感染症の主な症状には、胃痛、胃部不快感、食欲不振、吐き気、嘔吐、胃もたれ、便秘や下痢などがあります。診断には、内視鏡検査(胃カメラ検査)や呼気の検査が行われる場合があります。
一般的な治療は、抗生物質と胃酸抑制薬の併用です。定期的な健康診断や医師の指示に従うことも大切です。
慢性胃炎やピロリ菌感染症は、早期に治療を開始することで症状の進行を防ぐことができます。身近な症状がある場合は、早めに当院を受診し、診断と治療を受けることをおすすめします。