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スパイロメトリー(肺機能検査)

この検査では、「肺の大きさ」、「気管支の異常」、「肺の弾力性」など、肺の働きや肺の状態を調べます。

スパイロ検査は一般的に5~10分の短時間で行います。食事制限はなく、検査による痛みもありませんので、患者様にあまり負担をかけません。

 

スパイロ検査の目的

1. 呼吸器疾患の診断

胸部レントゲンではわからない肺活量や、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、肺線維症などの呼吸器疾患が疑われるときに行われます。

2. 治療効果の評価

気管支拡張薬の効果を評価するなど、診断された呼吸器疾患の治療状態を確認する際に行われます。

3. 手術の適応評価

肺移植や肺手術の前に、患者の肺機能を評価するために使用されます。

検査の方法

スパイロ検査は、患者様が呼気を機械的に吐き出す装置(スパイロメータ)を使用して行われます。

この装置は、吐き出される空気の流量や容積を正確に測定し、肺機能の異常や障害を評価します。

検査の結果は、肺活量、一秒量、吐出能力などの指標に基づいて評価され、医師が適切な診断や治療方針を立てるのに役立ちます。

1. 準備

食事制限はありませんが、食後すぐの検査は避けましょう。また、運動・喫煙は行わないようにしてください。

2. 基本的な測定

マウスピースを口にくわえ、装置から指示された方法で吸気と呼気を行います。

3. 呼気の測定

肺活量と努力性肺活量を測定します。

肺活量の測定では、通常の呼吸を3~4回行ったあと、ゆっくりと最大まで深呼吸し、そのまま限界まで息を吐き出します。

次に努力性肺活量では、通常の呼吸を3~4回行ったあと、ゆっくりと最大まで深呼吸し、一気に息を強く吐き出します。

息を吐きだす際に口から空気が漏れてしまうと正確な検査結果が出ないことがあります。

4. 測定結果の取得

スパイロメータは、患者様の呼吸の流量と容量をリアルタイムで計測し、結果をコンピュータに記録します。

一般的には、数回の測定を行い、その平均値を確認します。

5. 評価と解釈

測定されたデータは、肺活量、一秒率、ピークフローなどのパラメータとして表示されます。検査結果を確認して、患者様の肺機能を診断します。

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