打撲、切り傷、擦り傷
当院では、打撲、切り傷、擦り傷の処置を行っております。
日常的によく起こる怪我ですが、重症化や感染のリスクがありますので、適切な治療が必要です。
打撲
衝突や転倒などの強い衝撃により、筋繊維や血管が損傷することを打撲といいます。軽度の打撲であれば圧迫したときに痛みを感じる程度ですが、中等度以上になると患部が腫れたり、熱感を伴う痛みとなります。青紫色に変化していたら、皮膚や皮下組織の血管や筋肉が傷つき、内出血を起こしている状態です。長時間の激しい痛みやだんだんと腫れてくる場合には骨折も疑われます。
打撲した直後はあまり症状がないこともあります。時間の経過とともに悪化する可能性もありますので、ぶつけたときの状況やどのくらいの衝撃だったか、ぶつけてからどのくらい経過しているかなど、きちんと確認し、適切な処置を受けましょう。特に、頭部、胸部、首や背中をぶつけたときには注意が必要です。
切り傷、擦り傷
切り傷
損傷した組織の深さや幅によって重症度が異なり、状況にあった処置が必要となります。出血が多い場合には、縫合処置が必要です。傷口にサビや土、ガラス片などがある場合には、破傷風などの感染症を発症する可能性があり、その場合は抗生剤を服用していただくこともあります。
擦り傷
傷の深さは浅いですが、治療をせずに放っておくと、細菌感染などを起こして化膿することもあります。また小さな砂やゴミなどが残留してしまい、治癒後も色素沈着してしまう可能性もあり、適切な治療が必要です。
受診を検討する目安
- 傷口が深い
- 出血が止まらない
- 洗い流しても異物が残っている
- 傷が化膿している
- 合併症の可能性がある
- 血液をサラサラにする薬を服用している
次のような症状の場合には、早めに受診しましょう。
破傷風:土の中に存在する菌によって引き起こされます、錆びた金属や汚染された環境での傷は感染のリスクが高くなります。感染後1~2週間で症状が出現します。
- 首筋の硬直
- 口のこわばり
- 下のもつれ感
- 全身の筋肉痛と痙攣
- 呼吸困難
蜂窩織炎:幼児や高齢者に発症しやすく、小さな傷口から細菌が侵入し、皮膚の深いところで炎症を引き起こします。
- 感染した皮膚の赤みと腫れ
- 触れると感じる強い痛み
- 化膿
- 高熱
- 悪寒